火力発電所では、構内に設置した排水処理装置により排水を適切に処理します。
排水のうち、発電所の運転に伴う排水や機器の洗浄水などは、中和・凝集沈澱処理装置にて処理を行います。
油タンクヤードでは、油分離・ろ過・油吸着塔などによる処理を行い、放水しています。
従業員の生活排水については生活排水処理装置によって浄化したのちに放水しています。
また、貯炭場での排水の一部を散水用として再利用しています。
写真:排水処理装置(敦賀火力発電所)
水質汚濁防止対策
当社発電所では、きれいな海を守るため、構内排水対策、漏油防止対策、温排水対策など、さまざまな水質汚濁防止対策を実施しています。
構内排水対策
漏油防止対策
火力発電所では、タンカーで運ばれてきた燃料油を陸揚する際、油がこぼれないように船上の揚油口と陸側の受入口を、ローディングアームで直結して作業を行います。
また、揚油中はタンカーの周囲にオイルフェンスを展張するとともに、万一の漏油に備えて油捕集材を常備しています。
温排水対策
火力・原子力発電所では、蒸気タービンで使用した蒸気を冷やすために海水を利用しています。
使用した海水は若干温度が高くなるので、その排水(温排水)による魚類・海藻類などへの影響を少なくするため、温度の低い深層部からの深層取水や、水深14m~16mからの水中放水(志賀原子力発電所)を行い、温排水と周辺海域の温度差をできるだけ低く抑えています。